企業も活用しているピンタレストは個人利用でも旨味がある?企業ピンタレスト5例からの考察
ピンタレスト大好き!リサーチャーの茜です。
今日は企業のピンタレスト活用について解説します。
2020年7月現在、ピンタレストの月間アクティビティユーザー人口は4億人を超えました。海外ではブログを始めるならピンタレストも一緒に始めるのが常識。
まだ日本では知る人ぞ知るンタレストですが、2022年から広告がスタートし、企業では活用し始めているところも増加。きっと企業が活用し始めているのですから、何かメリットがあるに違いない!それを個人でも取り入れればいいことあるに違いありません。
この記事では、企業のピンタレストの活用方法からヒントを得て、個人がどのように活用すればいいのかを企業のアカウント例から考察します。
ピンタレストとは
【ピンタレストとは】
2008年にスタートしたアメリカのカリフォルニア州サンフランシスコに本拠を置くPinterest, Inc.(ピンタレスト社)が運営・管理する写真共有サービス。画像をブックマークするプラットフォーム。Pinterestは、Web上で見つけた画像を保存し、自分の好きを編集することができる画像検索エンジン。
世界利用者数は4億3,100万人(2021年12月時点)。日本では870万人(2020年12月時点)。
参考:CNETJapan
メリットについては、ピンタレストのなにがいいの?7つのいいことをご覧くださいませ。
外国ではこんなに利用されているピンタレスト
世界最大のブランディング会社インターブランドは、グローバルのブランド価値評価ランキング「Best Global Brands 2020」を下記のように発表しました。
実はここにランキングされている企業のほとんどがピンタレストを使っているのをご存知ですか?アップル、アマゾン、グーグルなどもピンタレスト内ではよく目にします。
1位アップル、2位アマゾン、3位マイクロソフト、4位グーグル、5位サムソン、6位コカコーラ、7位トヨタ、8位メンセデスベンツ、9位マクドナルド、10位ディズニー
出典:株式会社インターブランドジャパン インターブランド
「Best Global Brands 2020」レポート 「ブランド価値」によるグローバル・ブランドランキングTOP100を発表
日本でも認知がアップしてきたピンタレストですが、やはり100位以内に入っている企業がピンタレストを利用しています。(厳密にいうと、トヨタ、ホンダは日本ユーザー向けのピンタレスト利用をしていますが、キャノンやパナソニックは外国ユーザー向けの発信での利用でした。)
7位トヨタ、20位ホンダ、51位ソニー、59位ニッサン、71位キャノン、76位任天堂、85位パナソニック
出典:株式会社インターブランドジャパン インターブランド
「Best Global Brands 2020」レポート 「ブランド価値」によるグローバル・ブランドランキングTOP100を発表
このレポートをみてもわかるとおり、まだまだ日本の企業のピンタレストの利用は少ないことがわかりますが、これは大きなチャンスです。
だってまだ競争相手が少ないとことになりますから!
そこで、企業がピンタレストを利用するメリットについて考えてみましょう。
企業がピンタレストを利用するメリット
2019年のピンタレストビジネス講座が開かれた時に、企業でピンタレストを活用している例として、リミア(暮らしの情報メディア)やレシピブログの活用例が紹介されました。
主な使い方は、
- 認知度をあげる広報
- 画像が商品とリンク
- サイトのトラフィックにつながる
ということを目的とされていました。
つまり、ピンタレストを利用している企業は画像で検索するものを取り扱っていて、画像を探しているユーザーに向けての発信によって、ブランディングしているのです。
リミアさんはDIY、レシピ、収納術
レシピブログさんは、今日のおかず
などを発信することでユーザーの心を掴み、
DIY、レシピ、収納術といえば、リミア
今日のおかずに困ったら、レシピブログ
という意識をピンタレストユーザーに与えることに成功しています。
企業が利用するピンタレストのメリットは、ユーザーとのつながりから、ユーザーに商品を気に入ってもらって、購入してもらうということがポイントになります。
そのためには、ピンタレストを使う目的をはっきりと決めなければなりません。
1.サイトへのアクセス
2.ブランディング
3.サービスへの誘導
4.広告効果
などの目的が考えられますが、それによって活用方法も変わってくるからです。
企業はピンタレストのピンの種類を使い分けている
ピンタレストには4つの種類のピンがあります。(日本で利用できるのは3つだけです。)
リーディングピン
リーディングピンは、記事やブログの見出し、タイトル、説明や著者を付け加えることができます。ユーザーが画像を拡大表示したときに表示されます。
個人ではブログ記事のURLと紐づけてピンが投稿されることが多いですが、企業では書籍の画像などでよく見ることがあります。
プロダクトピン
プロダクトピンでは、商品の最新の価格や在庫状況、商品説明などが表示されるピンです。実際にその商品を購入できるサイトからのみ、プロダクトピンが追加できるようになっています。商品販売を行なっている企業にとっては積極的に活用したい機能です。
個人でも、ホームページで商品を販売しているのであれば、プロダクトピンはぜひ活用しましょう。
レシピピン
レシピピンは、料理のレシピ向けのピンです。ピンに料理レシピの料理名、レシピの内容、調理時間、材料などを表示することができます。
主婦はいつでもごはんレシピに困っていて、アイデアを探しています。そのため、主婦をターゲットとしたサービスを行っている企業はレシピピンを活用するとサイトトラフィックに大きくつながります。
ピンタレストで人気の分野
ずばり、女性が好むものがピンタレストでは人気です。企業でも、この分野のピンタレストのピンをよく見ることができます。
個人アカウントでも、ファッション、美容、ヘアスタイル、レシピ、子供の教育、エンターティメントなどにあてはまるものを運営していたら、ぜひピンタレストを始めてみることをお勧めします。
この中にあたはまらないカテゴリーでも、このカテゴリーを意識して投稿するだけでも、エンゲージメントは変わってくるはずです。
ピンタレストのターゲット
国内では、Pinterest内での検索率が前年より2.5倍に増加。特に、今年第2四半期(4月~6月)は、25歳未満のユーザー数が25歳以上のユーザー数の2倍増えたという。このことから、利用率の伸びが最も著しいのはZ世代であることがわかった。さらに、男性ユーザー数も前年比で48%急増した。
*Z世代は18~24歳のユーザー、ミレニアル世代は25~44歳のユーザー。
引用:ピンタレストジャパンニュース
自分のピンタレストのアナリティクス→オーディエンスサイトをみても、ピンタレストのユーザー層は20代が多いですが、
ミレニアル世代(25~44歳)も、昨年対比で36%増加した。外出自粛中、同世代のユーザーは、仕事に加えて家での様々な新しいタスクをこなすためにPinterestを有効活用していた。
引用:ピンタレストジャパンニュース
ということからも、ピンタレストのユーザー利用は幅広いことがわかります。これを利用しない手はありません。
ユーザーが何を探しているのかは、アナリティクス→インタレストでみます。
一般的にはエンターティメントが7割、ホームデコ、教育、DIYが6割、ファッション、美容、食べ物が4割です。
このことからユーザーの興味が分かり、ピンも作りやすくなりますよね。
また、アカウントによってはオーディエンスの興味はまったく違ってきますのでご自分のアナリティクスで確認してみましょう。
*ただし、アナリティクスはビジネスアカウントにしていないと見ることができません。ビジネスアカウントにしていない方は今すぐ変更することをお勧めします。
ビジネスアカウントにする方法は、初心者のためのピンタレスト・ビジネスアカウントの簡単登録方法【2022年度版画像付】をご覧くださいませ。
ピンタレスト事例5選
こんなことを踏まえて、日本で活用しているピンタレストアカウントを見ていきます。
企業はすでにピンタレストを活用しているのです。これを個人でも利用しない手はありません。
リミア
2019年ピンタレストビジネス講座で実際にどのようにピンタレストを活用されているかお話くださった暮らしの情報メディアのリミアは、DIYや生活の知恵、雑貨を中心に56のボードを展開しています。
担当者がピンを制作する時間がなく、手動でのピンは5〜10、RSSでピンタレストに飛ばすのは5〜6、ピンをたくさん保存することを心がけているとのことからも圧倒的なピンの数です。
レシピブログ
レシピブログはお料理ブロガー約17000名が参加する日本最大級の料理ブログポータルサイト。最初は意識してキャラ弁を展開していましたが、今日の晩ご飯のレシピに舵取りをしたら人気が出てきたそうです。
コンセプトは普段使いということがピンタレストのユーザーともマッチしているとのこと。
楽天レシピ
楽天の運営するレシピサイト「楽天レシピ」は、「Pinterest」のレシピピン機能を、PCおよびスマートフォンサイトに導入しています。日本国内の法人アカウントで、同機能を正式に導入したのは初でした。(2014年4月)
無印良品
無印良品が発信するコンテンツは収納に特化していて、「アクリル収納」「天然素材収納」「ポリプロピレン収納」「スタッキングシェルフ」「ユニットシェルフ」がサブボードに構成されています。プロダクトピンで、ピンを拡大すると関連アイテムがでてきて、クリックすると購入ページに飛びます。
ドットエスティ
ボードがブランド別「apart by lowrys」「GLOBAL WORK」「 BARNYARDSTORM」「niko and…」などによって分類されています。画像をクリックすると商品ページに飛びます。モデルがどのように着こなしているのかがわかるピンが多いです。
商品の画像だけのピンではなく、モデルを使ってわかりやすく商品が実際にどのように使われているのかに重点が置かれています。
企業アカウントのように個人がピンタレストをうまく活用するためには
まず自分のアカウントの目的を決めることが重要です。
1.サイトへのアクセス
2.ブランディング
3.サービスへの誘導
などが考えられますが、どれでしょうか?
それによってピンタレストのピンの作り方も大きく変わってきます。
ピンタレスト利用の個人ユーザー失敗例
自分の失敗を踏まえてお伝えいたしますが、ピンタレストの活用を間違えると失敗します。
1.1ヶ月あたりの表示回数にこだわる
2.コンテンツの質が低い
これに気をつけないと毎日コツコツピンを作って投稿していても、あまり効果が現れません。
1.1ヶ月あたりの表示回数にこだわって失敗する理由
プロフィールの下に出てくる1ヶ月あたりの表示回数は過去 30 日間にあなたの公開したピン、およびあなたの認証済みドメインまたはアカウントから保存したピンが画面に表示された合計回数で、自分がすごい人だとアピールできる指標などで気になりますよね。
ピンタレストを始めたばかりは、毎日ピンを投稿するだけであっという間に1ヶ月あたりの表示回数が10万人を超える方もたくさんいます。(そういうアルゴリズムになっているのかもしれません)
ところが、投稿しぱなっしできちんと分析していないと、毎日投稿しているのにもかかわらずどんどん1ヶ月あたりの表示回数が下がってくるということもありますので、きちんと分析する癖をつけましょう。
また、1ヶ月あたりの表示回数が下がっても、関係がなくトラフィックを伸ばしているユーザーもいます。
その理由はクリックした先のコンテンツの質が高いからです!
2.コンテンツの質が低いと失敗する理由
画像やキャッチコピーにひかれて、画像をクリックした先の記事の質が低いと、画像にマウスを載せてURLをみただけで私は2度とそのサイトを訪問しません。
ピンタレストを利用する人は、未来になにかいいことを求めて画像を集め、クリックしているというのを忘れないようにしなければいけません。
1ヶ月あたりの表示回数の伸び悩みのときはぜひコンテンツを見直してみましょう。
まとめ
企業も利用し始めているピンタレスト。企業が活用したいうのは知名度をあげ、商品を販売することです。
そのために下記のことができるというのがピンタレストのメリット。
1.サイトへのアクセス
2.ブランディング
3.サービスへの誘導
4.広告効果がある
個人でお仕事をしている人も、企業の利用目的を参考にしっかり目的を決めて、ピンタレストを活用していってくださいね。
元美術館学芸員、現ピンタレストクリエイター/リサーチャーの私が、あなたの事業をまるでひとつの美術館の展示ような切り口で構成します。
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ピンタレストに役立つ画像作りのポイント
