Pinterestのアイデアピン(動画)とスタンダードピン|詳解と効果的な使い分け方ガイド
Pinterestにはいくつかのタイプのピンがあります。アイデアピン(動画)とスタンダードピンは、Pinterestの中で最も一般的な2つのタイプのピンです。
Pinterestで成功したと考えるのであれば、それぞれのピンの機能と使い方を理解することが求められます。特にアイデアピンとスタンダードピンは、各々が異なる特性と利用シーンを持っています。この記事では、そんなあなたのために、アイデアピンとスタンダードピンの特性を詳しく解説し、それぞれをどのように使い分けるべきかについてのガイドを提供します。
それによってあなたは、自身の目的に最適なピンを見極め、Pinterestの利用を一層充実させることができるようになります。この記事では、アイデアピンとスタンダードピンを目的別に正しく使用する方法を説明します。
効果的なピンの作成方法や、ピンの種類の違いを理解して、Pinterestアカウントの効果をアップさせる方法を学びましょう!
元美術館学芸員の茜は、自身の豊富な経験と独自の視点を活かし、ビジネスオーナーがPinterestを最大限に活用する方法を教えています。アートでも道具は使い分けされます。シーンごとに道具を使い分けるように、ズバリ! Pinterestも自分の目的に合わせてピンを使い分けましょう。
Pinterestとは?
Pinterestは、画像や動画を検索し、自分の好きなものをボードにピン止めして、それをシェアできるビジュアル探索のプラットフォームです。
Pinterestは画像をブックマークするだけではなく、自分が投稿することもできるプラットフォームです。その画像を投稿する際にPinterestにはアイデアピンとスタンダードピンというタイプのピンがあります。
Pinterestについては下記の記事もご覧ください。
【関連記事】Pinterestとは?基本的な使い方、特徴、7つの魅力あるメリットを徹底解説
アイデアピン(動画)とスタンダードピンの違いとは?
ビジュアルマーケティング戦略において、Pintrestのアイデアピンとスタンダードピンのどちらかを活用すればいいかお悩みではありませんか?ピンの違いがよくわからないと判断が難しいですよね。似たような名前と似たような機能で、混同しがちです。しかし、アイデアピンとスタンダードピンには、大きな違いがあります。
アイデアピンとスタンダードピンの長所と短所を比較し、十分な情報を得た上でどちらのピンを投稿するのかを決定し、ビジュアルマーケティングの効果を最大化できるようにしましょう。
2023年11月にピンはすべて統合され、動画と静止画像となりました。ユーザーによってはすでに「アイデアピンを投稿する」という項目はなくなっているケースもあります。
アイデアピン(動画)の活用方法
2021年からスタートしたアイデアピンは、複数の動画、画像、リスト、カスタムテキストを組み合わせて 1 件のピンとして表示されます。タグをつけることができます。(自分でタグを作成することはできず、決められたタグを10個まで選択することが可能です)。最後に自分のプロフィールが表示されます。
画像と動画 | 画像:.BMP、.JPEG、.PNG、.TIFF、.WEBP 動画:.MP4、.M4V。.MOV ファイルは iOS と Android のみで利用可能です。 |
ファイルサイズ | 1GBを推奨 ビデオエンコード H.264 または H.265 最大ファイルサイズ Android と iOS:16 MB 推奨、ウェブ:画像は最大 32 MB、動画は最大 50 MB |
動画の長さ | 3〜60 秒 |
解像度 | フルブリード(余白がない)画像と動画、あるいは画面全体を占めるように拡張された画像と動画の場合は、1080×1920 ピクセルサイズ(アスペクト比 9:16)がおすすめ。 |
アスペクト比 | 9:16 、画像や動画にこの制限はなし。 |
文字数 | タイトル:最大 100 文字 ページ上:デスクトップと Android では 1 ページにつきテキストボックスは 1 個で、iOS では 1 ページにつき複数のテキストボックスが利用でき、最大 250 文字。 |
その他 | テキストやその他の要素を水色の線の内側または以下のサイズの範囲内に収めると、どのデバイスでアイデアピンを表示しても見やすくなります。 上: 270 ピクセル 左: 65 ピクセル 右: 195 ピクセル 下: 440 ピクセル |
【どんなときに活用?】
- ブランディングや認知に役立てる
- 2023年現在ピンの中で最も拡散されやすいので表示回数をあげることが可能。
- アイデアを動画と静止画を使って伝えやすい
- 質問カードを使うとコミュニケーションがとりやすくなる
- いいねボタンが実装されている
ストーリーを伝えられる(料理の過程など)Pinterestのアイデアピンは、最初はストーリーピンという名称で始まりました。ストーリーを伝えられるピンとして命名されましたが、インスタグラムのストーリーズと混乱されやすくアイデアを提案する名称として改名されたようにも思います。
2021年、Pinterest公式のWebner「Pinterest LIVE Q&A」は下記のようなコメントがありました。
「2022年にはアイデアピンにリンクを貼れるようにする」
「アイデアピンを投稿して欲しい」
2023年現在アイデアピンはあらゆるピンの中で拡散力が高いので、リンクが貼れるようになれば最強のピンになります。3月に一部のユーザーにアイデアピンにリンクが貼れるようになりました。一度投稿したアイデアピンをパソコン上で編集する時にリンクを貼る項目が出てくるようになりました。2023年7月現在すべてのユーザーのアイデアピンにリンクをつけられるようになりました。
スマホから投稿すれば、ボードへの誘導もできるようになりました。メンションも画像に貼り付けられます。
▼実際のアイデアピンはこちらをごらんください。
こちらは最後の画像にボードへの誘導をつけたピンです。クリックすると私のPinterestのアカウントに飛びます。
こちらはメンションをつけたピンです。再生ボタンとクリックして、画面中央右の右向き矢印「>」ボタンを押すと再生されます。
アイデアピンの作り方は下記をご覧ください。
【関連記事】アイデアピンの作り方
スタンダードピンの活用方法
スタンダードピンは縦長のピンです。実は横長のアイキャッチ画像やインスタグラムの正方形のピンもスタンダートピンとして投稿できることはできますが、投稿しようとすると投稿画面から、
「1000 px × 1500 px 以上の画像を推奨します。この画像は ◯px × ◯px です」
という警告を受けます。
奨励されるスタンダードピンは以下の通りです。
【スタンダードピン】
画像 | PNG または JPEG |
最大ファイルサイズ | 20 MB 【アスペクト比】 推奨のアスペクト比は、2:3 または 1,000 x 1,500 ピクセルです。アスペクト比が 2:3 より大きいピンの場合、ユーザーのフィードに一部しか表示されない可能性があります。 |
文字数 | 【タイトル】 最大で 100 文字まで。デバイスによっては、前半 40 文字のみがユーザーのフィードに表示。 【説明文】 最大で 500 文字まで。ホームフィードや検索フィードでピンを閲覧している際に説明文は表示されない。 |
【どんなときに活用?】
- 画像にURLを結びつけられるのでサイトへの流入に役立てることができる
- うまくいけばGoogleの検索の上位表示に載ることも可能
- YouTubeやInstagramからピンをシェアして作り、ホームフィードに流すこともできる
YouTubeやInstagramからピンをシェアして作る方法は下記の記事をご覧ください。
【関連記事】
Pinterestの4つの代表的なピンとは?
ピンタレストのアナリティクスを見ると、その種類を4つのフォーマットに分けています。
- アイデアピン
- スタンダードピン
- 動画ピン
- プロダクトピン
2022年2月にアナリティクスはアップロードされてこのような画面になっています。
ピンタレスト📍のアナリティクスがアップデート!
— 茜📌ピンタレスト大好き|リサーチャー (@akanesan33) February 14, 2022
パフォーマンスの上にピンの種類ごと(スタンダードピン、アイデアピンなど)のタブができて見やすくなりました😊
人によってはまだアプデされてないかも。
楽しみに待ちましょう😊#ピンタレスト #Pinterest pic.twitter.com/mjR9BmpEku
この4つのピンはどのように使い分けたらよいのでしょうか?
ひとつひとつ解説していきますね。
動画ピンの使い分け方
動画ピンは動画やGIFをつけて投稿できるピンです。スタンダードピンは静止画像なので、動きのある動画ピンは目立ちます。2020年に実装されました。当時はスタンダードピンよりも拡散力が高かったです。現在はアイデアピンができて見かける機会が減っています。しかしながら、2022年より広告が開始されるようになってからは、広告のピンは動画ピンが増えています。
動画 | .mp4、.movまたは .m4v |
エンコード | H.264 または H.265 |
最大ファイルサイズ | 最大 2 GB |
動画の長さ | 4 秒〜15 分 |
アスペクト比 | 1:2(幅:高さ)以下、1.91:1(幅:高さ)以上である必要があります。推奨のアスペクト比は、正方形(1:1)または縦長(2:3 または 9:16) |
文字数 | タイトル 最大で 100 文字まで。デバイスによっては、前半 40 文字のみがユーザーのフィードに表示。入力すると、ホームフィードまたは検索フィードにタイトルが表示される。 説明文 最大で500文字まで。 |
【どんなときに活用?】
- 画像にURLを結びつけられるのでサイトへの流入に役立てることができる
- うまくいけばGoogleの検索の上位表示に載ることも可能
- 静止画像のスタンダードピンの中では目立ちやすいので目に留まりやすいが、眺めているだけで動くのでクリックに結びつきにくいという点があります。GIFを使ってクリックしてもらいたい部分を強調するような使い方は効果があります。
▼実際の動画ピンはこちらをご覧ください。音が出るのでご注意ください!
動画ピンの作り方については下記をご覧ください。
【関連記事】動画ピンの作り方
プロダクトピンの使い分け方
プロダクトピンとはリッチピンの一種で、詳細なメタデータを特定の形式で追加し、購入可能な商品であることが Pinterest ユーザーにわかるようにするピンです。あなたのウェブサイトから取得した最新の価格、在庫状況、商品のタイトルと説明文が表示されます。
出典:ピンタレストヘルプページ
Pinterest にプロダクトピンを追加する前に、自分のウェブサイトでユーザーが直接商品を購入できるように設定する必要があります。プロダクトピンはカタログを作る必要があります。Pinterestはshopifyと提携しているので、ECサイトを運営している人には利用価値がありそうです。
このピンは商品を販売するサービスをする人にとってはとても有益なピンです。
なぜならば、Pinterestはなにかいいことを求めて見るユーザーが多く、最初から買い物意欲が満々だからです。
プロダクトピンはECサイトを運営している人が活用しているピンです。
おまけ カルーセルピンの使い分け方
アナリティクスにはカルーセルピンのタブはありませんが、カルーセルピンもご紹介したい仕様です。実はあまり知られていませんが、Instagramのようにスワイプして見ることができるピンです。
ホームフィードに表示されるときは1枚目のカバーが表示されるため、見分けがつきにくいですが、下記のようなマークがあるものがカルーセルピンです。
マウスを合わせるとこのような「>」マークが現れますので、ここをクリックしていくとスワイプしていろいろな画像を見ることができます。

下記のピンを拡大して、中央右横の「>」マークをクリックすると、ピンがスワイプできます。どの画像からでもリンク先URLに行くことができます。(すべての画像にURLを紐づけられます)
画像 | PNG または JPEG |
最大ファイルサイズ | 画像あたり最大で 32 MB |
カルーセルの数 | 2〜5 件まで |
アスペクト比 | 1:1 または 2:3 |
文字数 | 最大で 100 文字まで。デバイスによっては、前半 40 文字のみがユーザーのフィードに表示。入力すると、ホームフィードまたは検索フィードにタイトルが表示される。 説明文 最大で 500 文字まで。ホームフィードや検索フィードでピンを閲覧している際に説明文は表示されない。 |
【どんなときに活用?】
- スワイプ画像一枚一枚にURLを結びつけられるので、どの画像からでもサイトへの流入に役立てることができる。ユーザーは気に行ったスワイプ画像をクリックすることでサイトへ飛ぶことができる。
- シーンによって紹介したい内容を伝えられるので広告に活用される
カルーセルピンの作り方については下記をご覧ください。
【関連記事】カルーセルピンの作り方
アイデアピン(動画)とスタンダードピンの使い分け方の例
気になるPinterestのピンの使い分けはどのようにしたら、最も活用ができるのでしょうか?
2021年「PinterestアカデミーLIVE Q&A」でもアイデアピンとスタンダードピンの使い分けについての質問がありました。その回答は下記の通りでした。
【アイデアピン】 | 認知、ブランディング、ファンを集める、コンテンツの見せ方、フォロー(タグ)への誘導、ストーリーを伝える |
【スタンダートピン】 | ウェブサイトへの流入、集客 |
使い分けは目的に合わせて、ピンを投稿するようにしましょう。
クリエイターの実例紹介
クリエイターによってはアイデアピンしか投稿しない、またはスタンダードピンしか投稿しないという人もいます。
▼アイデアピンのみで成功しているアカウントはこちらです。
あんさんはご自分のサイトを所有しておらず、プロフィールリンクの場所にlit.link(スマホ1つでプロフィールが作成できる無料のSNSリンクまとめサービス)を貼っています。それでも、フォロワー3.8 万 人
1 か月あたりの表示回数は352.8万です。(2023年5月現在)。
ブランディングに成功して、書籍を出版されたり、Pinterestからいろいろな企業とコラボしてお仕事もされるようにアカウントを成長させることに成功しています。
実は認証アカウント以外にも公式がおすすめしているのが、リンクツリーのようなリンクです。以前は認証されたサイトのリンクが信頼性が高いと評価されましたが、現在はInstagramやYouTubeをプロフィールリンクに貼る人も増えてきました。(認証は自分のサイト以外にはできません。)
▼スタンダードピンで成功しているアカウントはこちらです。
モノライフさんはアイデアピンスタート当初の2021年に4点アイデアピンを投稿されていますが、それ以降は一貫してスタンダードピンを投稿されています。毎日スタンダードピンは投稿されています。
アイデアピンの拡散に頼らなくても、フォロワーは5,457 人、1 か月あたりの表示回数は525.4 万と素晴らしいアカウントです。おそらくPinterestからサイトへの流入も多く見込まれているはずです。サイトにはアフィリエイトはないですが、アドセンス広告がかなり貼られているのでそちらからの収入もありはずです。またサイト内にYouTube動画も貼られていますので、Pinterest→サイト→YouTubeへの導線もきちんと考えられています。
使い分けの注意
アイデアピンが優先されて拡散されているので、スタンダードピンによるPinterestからサイトへの流入が減っているのは事実です。それでPinterestをやめてしまった人もいるのですが、それは本当にもったいないことです。
その理由はPinterestは本当に頻繁にアップデートをしています。今はアイデアピンに力を入れていますが、アップデートによって、アイデアピンにURLが紐づけられるようになれば次の展開はどうなるのかはわかりません。
プラットフォームがすすめるものを活用するのが賢いやり方です。
アイデアピンは、ビジュアルに重点が置かれていますが、画像や動画に頼りすぎると、説明不足になります。そのため、アイデアピンでも説明文を使って、分かりやすく情報を伝えるようにすることが重要です。
一方、スタンダードピンも、ビジュアルに重点が置かれ、一枚の画像のインパクトにユーザーはクリックするかしないかを決定します。そのため、画像のインパクトや釣りのようなキャッチコピーを入れて、クリックさせたはいいものの、リンク先のコンテンツが内容が薄いものであるとユーザーをがっかりさせてしまうことになりますので、コンテンツの質を高めることが大切です。
また、アイデアピンやスタンダードピンを投稿する際には、ターゲットユーザーを考慮することも重要です。どのような情報を求めているのか、どのようなアプローチが効果的なのかを考え、投稿内容を最適化することが必要です。
Pinterest歴5年の茜のおすすめは、こつこつ両方のピンを投稿しておくことです。Pinterestのアップデートがあって仕様が変更しても、表示されやすい+リンク流入によってマーケティング効果が絶大になるはずです。
まとめ
Pinterestは、ご自分のビジネスをより効率的かつ効果的に表現するための便利なツールです。アイデアピンとスタンダードピンは、ピンタレストで最も一般的な2つのタイプのピンであり、効果的なピンを作成するために重要なものです。
この記事では、Pinterestのアイデアピンとスタンダードピンを正しく使用して、効果的なピンを作成する方法について説明しました。
ご紹介したPinterestのピンとは次のとおりです。
- スタンダードピン
- アイデアピン
- 動画ピン
- プロダクトピン
- カルーセルピン
Pinterestのピンの使い分けはどのようにしたらいいでしょうか?その答えは、ご自分がピンタレストで何を活用していきたいのかをベースにどのピンを投稿するのかを決めるとよいです。
ブロガーにおすすめしたいのは以下の2つです。
- サイト流入に役立てたいなら、スタンダートピン
- ブランディングや認知に役立てたいならアイデアピン
この2本柱をしっかり守って投稿していくことが当面の活用の秘訣といえそうです。今回の記事を読んでご自分のビジネスをより効果的に表現してみませんか?ご自分のビジネスに関するピンを作成してみましょう!それではまた、次の記事でお会いしましょう。チャオ!
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ピンタレストに役立つ画像作りのポイント
