『自分らしさを言葉にのせる売れ続けるネット文章講座』(さわらぎ寛子著)から考える仕事になるライティングアイデア
サイトの作り方やマーケティングについて、たくさんの本を読んだりセミナーを受けてきました。
実際に、クラウドワークスでライティングの仕事で編集についてもらって、直すべきポイントについて指摘を受けたこともあり、その手法をずっと使っていました。
その手法とは、あまり「わたくしごと」を出さないこと。
客観的に文章を書くことを求められていたので、「わたくしごと」はあまり出さないようにしていたのです。
私は芸能人でもないわけだし、そんな「わたくしごと」に一体誰が興味があるのかっていうのには同感でした。企業も一個人の「わたくしごと」など、たくさん書かれても困惑だったのかもしれません。
ところがこのやり方が去年くらいからあまり通用しなくなってきたと感じています。
「わたくしごと」を出すようにと指導された
それに気がついたのは、昨年ある法人サイトのライティングの仕事をしていたときのこと。
私はそれまでのやり方であまり「わたくしごと」を入れずに、客観的に記事を書いて納品していました。それに対して、もう一人のライターの人は「わたくしごと」をとにかくたくさん入れて書いていました。
私とその方の対比的な記事がその法人サイトに納品されていました。
しばらくすると、担当者から
もっと体験談、キャラ出しを盛り込むように
と指導されるようになったのです。
これには私も驚きでした。
ブログのことはいろいろな勉強会に出て学んできたのですが、サイトもオリジナリティが求められるように変化していました。(きっとGoogleのアルゴリズムがそのように変わったのかもしれません)
2018年Googleのコアアップデートから、より専門性の高い記事(サイト)が上位表示されるようになりました。
高品質な記事として認められる条件としてE-A-Tというものがあります。
E-A-Tとは、
- Expertise(専門性があること)
- Authoritativeness (権威があること)
- TrustWorthiness (信頼できること)
2018年以前と以後では、オリジナリティも含めた専門的な意見を書くことが求められるようになってきたというのがこのときの提案で実感できました。
『自分らしさを言葉にのせる売れ続けるネット文章講座』
現在、私はそのときの法人サイトとは別の法人サイトでもライティングの仕事をしていますが、さわらぎ寛子さんの著書を読み、
「モノの価値ではなく「人の価値観」で売る時代がやってきた
誰にだって自分にしか書けないことがある」
という流れになってきたなというのが実感しています。
- 「自分にとって価値のあること」が知りたい
- 万人に向けて書いた文章は、誰の心にも刺さらない
- 一人の人に向けて書いた文章の方が刺さる
- 「どんな人の味方でいたいか」という発信スタンスを決める
というオリジナリティがとても大切な時代になってきています。
これからは「自分の人生を丸ごと仕事にできる人」が強い時代です。誰かに言われた商品やサービスを売るのではなく、「自分の名前で仕事をしていきたい」「自分にしかできないことをしたい」と思うならば、仕事=自分自身であるという覚悟を決めることが大事です。
出典:さわらぎ寛子著『自分らしさを言葉にのせる売れ続けるネット文章講座』
そうなると、今まで生きてきたすべてがコンテンツになり、完璧でなくても共感されて応援される人になることが今以上に求められてきています。
わたしが今まで書きたくても書くことをやめていた「わたくしごと」=人間性が求められるようになっているのは驚きです。
人間性こそが人を魅了したり、勇気づけたりできるようにになってきているのでは?
SNSでもエモい(感情を揺り動かす)ものがバズったりしていますものね。
気がつけばファンのブログはなぜか気になる個性の人ばかり…
だけど、長年「わたくしごと」を抑えて、ライティングの仕事をしていたせいか、発信したくてもできなくなってきています。
- こんなことを書いてもいいの?
- 誰でも知っていることなんじゃないか?
迷いや悩むことは多いのです。
それでも個性がますます重要視される時代になってきたのだとするならば、「わたくしごと」はどんどん発信していくべきです。
完璧なものでなくても、自分が伝えたいことを発信していくことこそが重要なのです。
不完全だけど、応援される人になるためには
自分の成長過程
手が届きそう
発信者のミッションに共感ができる
ということが大切です。
わたくしごとを発信するにはコラムがよし
「わたくしごと」を書くのが苦手なライターだった私ですが、最近コラムを書く機会をいただきました。
コラムって難しいです。まず立ち位置が無名の「わたくしごと」にいったいどのように書けば興味をもってもらえるのかを考えるために、導入はしっかり伝えなければなりません。
そして「わたくしごと」だけになってしまうと、は?なに言っているの?になってしまうので、「わたくしごと」の内容だけではなく、客観的に伝えることも必要です。
そして読み手にそのコラムを読んでもらったあとに発見があるように、自分の伝えたいことを明確にしなければなりません。そのため、思う、感じるだけではだめで、分析も必要になってくるのです。
実は私は終活の相談窓口というサイトのライターをしていて、「わたくしごと」のコラム記事を書いています。(初めて「わたくしごと」を全面に出して書きましたので、ご興味あれば読んでいただければ幸いです)
「気持ちが悪くなる家?!」シニアの家を内見して驚愕した、我が家の住替え体験談
50代から人生が変わる魔法の『ネバーエンディングノート』で叶えた出版の夢
ラジオで音声の終活!50代が挑戦したstand.fm(スタンド・エフエム)体験記
コラムはエッセイとは違って、考察や見解、自分の意見が必要となってきます。
そしてそのサイトの中でどこに終着点を持ってくるかも考えなければなりません。
「わたくしごと」を書くのなら、まずはコラムを書くことがおすすめです。
ただし、単なる感想で終わる記事には誰も共感はしてくれません。
【コラムで意識すべきこと】
・導入部でこれからどんな話が始まるのかを読者に伝えること
・読んだ後で何らかの気づきや発見があるように自分の伝えたいことを明らかにすること
・主観だけではなく、客観的に伝えるところも作る
まとめ
\ピンタレストもやっています/
「モノの価値ではなく「人の価値観」が大事になってきました。
オリジナリティがとても大切です。
高品質な記事として認められる条件としてE(専門性)A(権威性)T(信頼性)というものがありますが、いい記事、ファンになってもらえる記事はオリジナリティがあり、人の心を動かせるものです。
客観性と主観性をうまく調和させた記事がファンをつくるコツです。
▼さわらぎ寛子さんのご著書はとても参考になりました。
ピンタレストに役立つ画像作りのポイント