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AI活用で差をつける!Pinterest運用に効く安全な使い方と「AIラベル」完全ガイド

    
AI活用で差をつける!Pinterest運用に効く安全な使い方と「AIラベル」完全ガイド
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AI活用で差をつける!Pinterest運用に効く安全な使い方と「AIラ...

近年、AIツールの進化は目覚ましいものがあり、コンテンツクリエイターの間でもその活用が進んでいます。特に、視覚的なコンテンツが中心となるPinterestにおいては、AIを効果的に活用することで、作業効率を劇的に向上させ、より多くのインプレッションやクリックを得られます。

Pinterest内でもAI画像を多く見かけることが増えてきました。

しかし、AI活用には「安全な方法」と「危険な方法」が存在します。やみくもにAIに頼りすぎることは、予期せぬリスクを招くことも。この記事では、PinterestでのAIの安全かつ効果的な活用法、そして知っておくべき注意点について詳しく解説します。AIを味方につけて、Pinterestでの活動をさらに加速させましょう。


  • PinterestでAI活用が注目される背景と得られるメリット
  • 完全自動生成がもたらすリスクと「人間の役割」の重要性
  • Generative  AIラベル」とは?Pinterestの新機能とその影響
  • AIを活かしたコンテンツ制作・SEOの具体例
  • ラベル回避やクリック率UPにつながる安全な画像活用術

なぜ今、PinterestでAI活用が重要なのか?

コンテンツ飽和時代において、クリエイターは常に新しいアイデアを生み出し、質の高いコンテンツをより効率的に制作・配信することが求められています。特に、視覚的なインパクトが重要なPinterestでは、目を引くデザイン、惹きつけられるキャッチコピー、適切なキーワード戦略が成功の鍵を握ります。

AIがPinterest運用にもたらすメリット

AIツール、特にChatGPTのような大規模言語モデルや画像生成AIは、これらの課題に対して強力なサポートを提供します。

  1. アイデア出しの高速化
    ブログ記事、Pinterestデザイン、商品アイデアなど、ゼロから考えるブレインストーミングの時間を大幅に短縮できます。
  2. コンテンツ制作の効率化
    Pinterestのタイトルや説明文、ブログ記事の構成案、SNS投稿のドラフト作成など、文章作成のタスクをAIに任せることで、執筆にかかる時間を削減できます。
  3. 既存資産の有効活用
    YouTube動画の要約からブログ記事を作成したり、ウェビナー内容をインフォグラフィックの構成案にしたりと、既存コンテンツを様々な形式に再フォーマットする作業が容易になります。
  4. SEO対策の強化
    ターゲットキーワードの選定補助、ピンタイトルや説明文への自然なキーワード挿入など、検索結果での露出を高めるためのSEO対策をAIの助けを借りて効率的に行えます。
  5. デザイン作業の補助
    デザインのアイデア出しや、後述するCanvaの機能と連携してピン画像を効率的に量産するといった使い方が可能です。

これらのメリットを享受することで、クリエイターはより戦略的な思考や、AIでは代替できない独自の創造的な活動に集中できるようになります。

私も画像生成AIで作成してみたところ、インプレッションが通常の2倍になりました。自分ではアイデアもマンネリ化していました。そんな時、AIにアイデアを出してもらって、自分では作らないような投稿がぐっと伸びて成功しました。試してみたのは、chatGPT、Canva 、adobe Fireflyです。投稿してひと月経過を見たところ、一番良かったのはchatGPTで作成した画像でした。

chatGPTの画像がPinterestで伸びたその理由は、Pinterestが美しい画像を好むということでした。自分ではこの美しい画像を作成するのには限界がありましたが、このようにうまくAIを活用すれば運用を成功させることが可能となります。

しかし、AIばかりに頼りすぎることは危険な側面もあるので注意が必要です。

危険なAI活用とは?「完全自動生成」のリスク

AIはあくまでツールであり、人間の判断と編集が不可欠です。特に、AIにコンテンツ制作の「全て」を任せてしまうことは、様々なリスクを伴います。そのリスクは下記のとおりです。

  • 人間によるチェックや編集を一切行わない
     AIは時に誤った情報を生成したり、文脈に合わない表現を使ったりします。画像に多いのですが、指が6本だったり、腕の組み方がおかしかったりすることもあります。ファクトチェックや表現の調整を怠ると、信頼性を失う可能性があります。
  • AIが生成したコンテンツをそのまま公開する
    個性のない、紋切り型のコンテンツになりやすく、他のAI生成コンテンツと見分けがつかなくなります。オリジナリティの欠如は、ユーザーの関心を引けず、ブランドイメージを損なう可能性もあります。(特にPinterestユーザーはAIと一眼でわかる画像を嫌います)。
  • 著作権問題のリスク
    AIが既存のデータを学習してコンテンツを生成するため、意図せず既存の著作物に類似したものを生成してしまう可能性があります。AI生成コンテンツの著作権に関する法的な整備はまだ途上であり、リスクを避けるためにも人間の編集・加筆は必須です。
  • プラットフォームからの評価低下
    一部のプラットフォームでは、完全にAIのみで生成された低品質なコンテンツや、スパム的な投稿を排除する動きが見られます。Pinterestも最近その動きがあります。
AIの出力物をそのまま使う危険性を示すイラスト

PinterestのAI生成コンテンツへの対応Generative AIラベルの導入

このような背景の中、PinterestはAI生成コンテンツに対する明確な姿勢を示し始めています。最も注目すべき動きは、AIによって生成または修正された可能性のある画像に「公式ラベル」を付与し始めたことです。

AIラベル導入の背景と目的

Pinterestは、ユーザーにとって安全で信頼できるプラットフォームであることを重視しています。過去には、質の低いAI画像がプラットフォームに氾濫し、ユーザー体験を損なった時期もありました。今回のGenerative  AIラベル導入の目的は、ユーザーへの「透明性」を提供することにあります。

ユーザーがピン画像を見たときに、それがAIによって生成・加工されたものであるかを明確に識別できるようにすることで、ユーザー自身が見たいコンテンツを選択できる環境を整えようとしています。これは、PinterestがAI生成コンテンツに対して、単なる規制ではなく、情報開示とユーザーコントロールを重視する方向へ舵を切ったことを意味します。

Generative  AIラベルの仕組みと表示

Generative  AIラベルは、PinterestがAIによって生成または加工された可能性があると判断した画像ピンに自動的に付与されます。表示形式としては、ピンの詳細表示画面の左下などに「AI modified」や「AI-generated」といったラベルが表示されます。

Pinterestは、このラベル付与のために、画像のメタデータや、Pinterest独自の高度な画像認識技術を用いてAI生成コンテンツを検出しています。

システムは常に改善されていますが、現状では100%正確ではなく、AIで生成した画像をCanvaなどの編集ツールで加工・保存した場合など、メタデータが変更されることでラベルが付かないケースもあれば、逆にAIを使っていない画像に誤ってラベルが付いてしまうケースも報告されています。

私はPinterestの画像をクリックしてもらいたいので、AIラベル付与を避けたいと考えています。そのため、AIだけで作った画像をそのまま使うのではなく、必ずCanvaで加工してメタデータを変更することで、ラベルがつかない工夫をしたところ、AI画像も他の写真ストック画像と同様に拡散され、クリックされています。

AIラベル付与の意味 ユーザーコントロールと今後の可能性

AIラベルが付与されることで、ユーザーはピンを見る際に、そのコンテンツがAIによって作成された可能性があることを認識できます。詳細表示から、ラベルについて詳しく学んだり、「非表示にする」オプションを選択したりすることも可能です。

アーティストのように自分の画像がAIに学習されたくない場合はAIトレーニングに利用されないように選択することも可能です。

さらに、特定のカテゴリーでは、「このカテゴリーのAI画像を少なく表示する」といったオプションも試験的に導入されています。

美容やアートなど、AI による改変や生成が起こりやすい特定のカテゴリーの Gen AI ピンにおいて、 
「表示件数を減らす」オプションを選択できる機能を近日中に開始し、対象を他のカテゴリーにも拡大していく予定です。出展:Pinterestニュースルーム

ピン右上の「…」メニューから 「AI画像を減らす」 設定が試験提供されています。AI による改変や生成が起こりやすい特定のカテゴリー(ビューティーやアート)の Gen AI ピンにおいて、 一部カテゴリでテストされ、順次拡大予定です。

これにより、ユーザーは自分のフィードに表示されるコンテンツをより細かくコントロールできるようになります。これは、AI生成コンテンツの品質がごちゃ混ぜである現状において、ユーザー体験を守るためのPinterestの配慮と言えるでしょう。

一方で、AIラベルが付与されたピン画像が、Pinterestのアルゴリズムによってどのように扱われるかについては、まだ不透明な部分もあります。ユーザーがAI生成コンテンツを避ける傾向が強まれば、ラベルが付いたピンのインプレッションやエンゲージメントに影響が出る可能性もゼロではありません。そのため、AIを活用するクリエイターは、このラベルの存在を理解し、ユーザーに価値を提供できる質の高いコンテンツ制作を心がける必要があります。

心配な方はぜひこちらの動画もご覧ください。

安全なPinterestのためのAI活用術(具体的なプロンプト付)

AIラベルの現状を踏まえ、どのようにAIを安全かつ効果的にPinterest運用に取り入れていくべきか、具体的な活用方法をさらに詳しく見ていきましょう。以下は、実際に私が試してみて良かったAI活用方法です。青文字はプロンプトになりますので、ぜひ使ってみてください。

1. コンテンツ作成の効率化にAIをフル活用

  • アイデア出しと構成案作成のブレインストーミング
    • Pinterestのアイデアが欲しいときは、「〇〇(ターゲット層)向けの△△(カテゴリー)に関するPinterest のアイデアを50個提案してください。」のように数を指定することも可能です。
  • 既存コンテンツの再フォーマットの自動化(補助)
    • 長いYouTube動画の文字起こしデータをAIに渡し、「この文字起こしを要約して、ブログ記事のドラフトを作成してください。」「この内容から、Pinterest ピンの説明文として使える短い文章を5つ提案してください。」と依頼します。
    • ウェビナーのスライドや内容をAIに読み込ませ、「この内容を元にしたインフォグラフィックの構成案と、盛り込むべきデータをリストアップしてください。」と依頼します。

このように、手作業では時間のかかる変換作業の「最初の叩き台」をAIに作らせることで、大幅な効率化が図れます。このおかげで私のPinterest投稿への作業時間は、なんと20分くらいで完了できるようになりました。本当にAIのおかげです。

このようにアイデア出しにはAIはかなり優秀です。

2. Pinterest SEOの強化

Pinterestで検索からの流入を増やすためには、適切なキーワードを含むピンタイトル、説明文、ボード説明が不可欠です。これもAIにお任せすることができます。

  • ピンタイトルと説明文の作成:
    • コンテンツの内容やターゲットキーワードをAIに伝え、「このブログ記事の内容を元に、Pinterest ピンのタイトル案を10個提案してください。〇〇というキーワードを含め、クリックしたくなるような表現にしてください。」
    • 「ピンの説明文を作成してください。本文は150文字程度で、読者の悩みに寄り添い、解決策を提示する形で。最後に「詳しくはこちら」「ブログで読む」などのCTAを含めてください。」
    • 重要なポイントとしてタイトルや説明文に「クリックはこちら」「続きを読む」「保存して後で見返す」などの具体的な行動を促すCTAを含めるように明確に指示することです。
  • プロフィールやボードの説明文作成:
    • 「私のプロフィール(専門性:〇〇、提供価値:△△、ターゲット:□□)を元に、Pinterestのプロフィール説明文を作成してください。キーワード『〇〇, △△, □□』を含めて、ユーザーが私を見つけやすく、フォローしたくなるような魅力的な文章にしてください。」
    • 「このボード(テーマ:〇〇)の説明文を作成してください。ボードに含まれるピンのカテゴリー(△△、□□)に関連するキーワードを複数含め、このボードを見ることでユーザーが得られるメリットを簡潔に伝えてください。」

PinterestデザインとAI 注意すべき点と戦略

ピン画像はPinterestにおいて最も重要な要素の一つです。AIはデザインプロセスでも役立ちますが、AIラベルの存在を考慮した戦略が必要です。

完全にAI生成された画像のリスクとユーザー心理

完全にAIのみで生成された、特に編集・加工をほとんど加えていない画像は、PinterestによってAI生成コンテンツとしてラベルが付与される可能性が高いです。前述のように、このラベルが付与されたピンは、ユーザーによってはフィルターされたり、「見えにくくする」オプションによって表示頻度が減ったりする可能性があります。

また、ユーザー心理として、「いかにもAIで作成した画像」に対して、手を抜かれていると感じたり、信頼性を疑ったりする傾向も一部で見られます。特に、海外ではAI画像を販売して収益化しているケースもありますが、日本ではまだAI利用に対してマイナスイメージを持つ人も少なくありません。

AI画像とストック画像のクリック率比較から学ぶ戦略

私の行った興味深い検証結果として、AI画像(ラベルなし)はストック画像と比較してわずかにクリック率が低い傾向が見られましたが、AIラベルが付いた画像でも、質の高いデザインであれば十分にクリックを獲得できることが示されています。

画像タイプクリック率(CTR)
ストック画像約2.8%
AI画像(ラベルなし)約2.5%
AI画像(ラベルあり)約1.9%

この結果は、単にAIか人間か、ラベルが付いているかいないかだけでなく、「画像の質」と「デザイン」、そして「ユーザーに提供する価値が伝わるか」がクリック率に大きく影響することを示唆しています。

どんなに技術的に高度なAI画像でも、ユーザーにとって魅力的でなければクリックされません。逆に、AIラベルが付いていても、ピンのデザインが洗練されており、タイトルや説明文で明確な価値を提示していれば、ユーザーは興味を持ってクリックする可能性が高いのです。

安全かつ効果的なデザイン活用法

これらの点を踏まえると、ピンデザインにおけるAIの最も推奨される活用法は、「補助ツール」として使用し、最終的なアウトプットに必ず人間の手と判断を加えることです。

  1. デザインアイデアや素材のヒントとしてAI画像生成ツールを使う
    • イメージするデザインの方向性や、ピンに使用したい素材のアイデア出しのために、AI画像生成ツールで様々なパターンを生成してみます。そこで得られたアイデアを元に、自分でデザインツールを使って画像を制作します。
  2. AIとデザインツールの連携による効率化
    • ChatGPTなどで作成したピンタイトルや説明文のリストを、Canvaのようなデザインツールの「一括作成」機能と連携させます。ピンテンプレートにあらかじめレイアウトを設定しておけば、テキストリストを流し込むだけで、複数のピン画像を自動的に生成できます。
    • このように、AIを「テキスト作成」や「アイデア出し」の段階で活用し、デザイン作業自体は既存のデザインツールで行うことで、効率化を図りつつ、オリジナリティのあるデザインを制作できます。

Pinterestが今、評価するアルゴリズムのポイントとトレンド活用

私が何度も実験してきた結果、Pinterestが何を今重視しているのかをつかむことができました。これさえ知っていれば、AI画像も恐る必要はありません。Pinterestでのインプレッションやリーチを増やすためには、アルゴリズムが何を重視しているかを理解し、それに沿った運用を行うことが重要です。

「新しさ」と「頻度」の重要性

最近のPinterestアルゴリズムは、「新しさ」と「頻度」を特に重視する傾向にあります。

  • 新規URL
    あなたのブログ記事や商品の販売ページなど、新しいURLへのピンはアルゴリズムに評価されやすい傾向があります。
  • 新規ピン
    同じURLに複数のピン画像を作成する場合でも、デザインやタイトル、説明文が異なる「新しいデザイン」のピン画像を投稿することが重要です。
  • 定期的な投稿
    一度に大量に投稿するよりも、定期的(例えば毎日数個など)にピン画像を投稿し続ける方が、インプレッションやリーチの安定に繋がります。
ピンタレストのアルゴリズムが優先する傾向

これらの要素は、Pinterestがユーザーに常に新鮮で関連性の高いコンテンツを提供したいと考えていることの現れと言えます。

Pinterest Trendsツールを活用したキーワード戦略

PinterestでのSEO対策において、キーワード選定は極めて重要です。ユーザーが何を検索しているのかを知るために、Pinterest公式が提供する「Pinterest Trends」ツールは非常に役立ちます。

Pinterest Trendsでは、国ごとの人気キーワード、月間トレンド、年間トレンド、成長中のトレンド、季節のトレンドなどを調べることができます。残念ながら、まだ日本版のデータは充実していませんが、Pinterestユーザーが最も多い米国などのデータを参考にすることで、グローバルなトレンドや、今後日本でも検索される可能性のあるキーワードのヒントを得られます。

*注目ワード例
spring decor(春のインテリア)
aesthetic bedroom ideas(おしゃれな寝室アイデア)
minimalist room inspo(ミニマルな部屋の参考)
sustainable living(持続可能な暮らし)

Pinterest Trendsで「高検索ボリューム=狙ってOK」なキーワードを見つけたら、そのキーワードに関連するブログ記事を作成したり、ピンデザインを作成したり、ピンタイトルや説明文にキーワードを含めたりすることで、検索からの流入を増やすチャンスが生まれます。

トレンドツールの使い方は、Pinterestトレンドツールを活用して売上アップ!人気キーワードの見つけ方とマーケティング戦略をご覧くださいませ。

AIツール活用のカギは「人間」にある

AIを最大限に活かしつつ、リスクを避けるためには、繰り返しになりますが「人間中心」のアプローチが不可欠です。私は以下のことを心がけ、インプレッションを伸ばすことに成功しました。

質の高い「入力(インプット)」を心がける

AIは与えられた情報に基づいて出力を生成します。質の高い、具体的で明確な指示(プロンプト)を与えることが、求めている結果を得るための鍵です。

  • あなたの目的、ターゲット、ペルソナを明確に伝える。
  • 含めたいキーワード、避けたい表現、希望するトーンを指定する。
  • 単なる指示だけでなく、AIに「どのような役割を担ってほしいか」(例:アイデアの壁打ち相手、構成案作成アシスタント、ドラフトライター)を伝えると、より意図に沿った応答が得られることがあります。

必須の「編集と修正(アウトプット)」を怠らない

AIが生成した内容は「最終成果物」ではなく、あくまで「叩き台」です。

  • 必ず内容の正確性を確認する
    特に数値データや事実関係は、人間が責任を持ってファクトチェックを行う必要があります。
  • あなたの個性やブランドボイスに合わせて表現を調整する
     AIの定型的な表現を、あなたの言葉遣いやトーンに修正することで、オリジナリティが生まれ、ファンに愛されるコンテンツになります。
  • 読者にとっての分かりやすさ、魅力、価値を基準に編集する
     AIの出力は論理的でも、人間の感情に訴えかけるような表現や、読者の疑問に先回りして答えるような配慮が不足していることがあります。常に読者の視点に立って、より伝わるように編集しましょう。
  • 著作権問題やAIラベル付与のリスクを意識し、十分に編集を加える
    大幅な編集や加筆を行うことで、あなたの独自の創作物としての側面を強化し、これらのリスクを低減します。

AIラベル誤判定の対処法

ごく稀に、AIを一切使用していないピン画像に、システムが誤ってAIラベルを付与してしまうことがあるかもしれません。これは、AI検出システムが完璧ではないために起こり得ます。

もしあなたのピン画像に誤ってAIラベルが付与されているのを発見した場合、Pinterestのヘルプセンターを通じてサポートに連絡し、誤りであることを報告しましょう。システムは学習を続けていますが、ユーザーからのフィードバックも改善には不可欠です。

AIで作成した画像でもAIラベルが付かないケースがあること、そしてAIを使っていない画像にラベルが付くケースがあることから推察されるのは、Pinterestが単に「AI使用の有無」だけでなく、「コンテンツの品質」を重視している可能性です。低品質でスパム的なAIコンテンツの排除を目指しつつ、ユーザーに価値を提供する高品質なコンテンツであれば、AIを活用しているかどうかにかかわらず、評価しようとするはずです。

AIをPinterestワークフローに取り入れる第一歩

「AIを使ってみたいけど、どこから始めればいいか分からない…」と感じている方もいるかもしれません。まずは、無理のない範囲で、小さなタスクからAIを導入してみましょう。

  1. 現在のPinterest運用で、最も時間や労力がかかっている作業をリストアップする。
    例:ブログ記事の構成案作成、ピンのタイトル・説明文作成、過去のコンテンツのピン用リライト、キーワード調査、ピンデザインのアイデア出しなど。
  2. リストアップした作業の中から、AIでサポートできそうなタスクを一つか二つ選ぶ。
    まずは、文章作成やアイデア出しなど、比較的AIが扱いやすいタスクから試すのがおすすめです。
  3. 選んだタスクに対して、AIツールを使ってみる。
    • ChatGPTのような汎用AIを使って、具体的なプロンプトを工夫してみる。
    • 特定の作業に特化したAIツール(例:文章作成AI、画像編集補助AI)を試してみる。
    • Pinterest関連のAI機能(例:CanvaのAI機能連携、Pinterest公式公認のTailwindが提供するAIツールなど)があれば活用を検討する。
  4. AIの出力に対して、必ず「編集と修正」を行う習慣を徹底する。
    最初は時間がかかるかもしれませんが、このプロセスに慣れることが、安全かつ効果的なAI活用の基礎となります。AIの出力内容と、あなたが最終的に公開する内容を比較し、どのように調整したかを記録しておくと、学習が深まります。
ピンタレストにおけるA Iの活用

このように、スモールスタートでAIを導入し、徐々に活用の幅を広げていくことで、AIを強力なパートナーとしてPinterest運用に取り入れていくことができるでしょう。

まとめ AIと人間が共創するPinterest戦略

AIは、Pinterestでのコンテンツ制作、SEO対策、デザイン作業など、様々な側面であなたの活動を強力にサポートする可能性を秘めています。AIを賢く活用することで、作業効率を向上させ、より多くのユーザーにあなたのコンテンツや商品を見つけてもらうチャンスを増やすことができます。

しかし、AIはあくまでツールです。AIの出力物を鵜呑みにせず、必ず人間の目で確認し、編集・修正を加えて、あなたの個性、専門性、創造性を吹き込むことが不可欠です。特に、Pinterestが導入したGenerative AIラベル機能は、プラットフォーム側がAI生成コンテンツに対する透明性を重視し、ユーザーコントロールを強化しているサインです。完全にAIのみで生成された低品質なコンテンツは、今後さらに評価が厳しくなる可能性があります。

AIを最大限に活かしつつ、Pinterestで長期的な成果を出すためには、以下の点を常に意識することが重要です。

  • AIを人間の「補助ツール」として位置づける。
  • 質の高い「入力」と徹底した「編集・修正」を行う。
  • 「新しさ」と「頻度」を意識したピン投稿を継続する。
  • Pinterest Trendsなどを活用して、ユーザーニーズのあるキーワードに基づいたコンテンツを制作する。
  • AIラベルが付与されてもクリックされるような、高品質でユーザーにとって価値のあるピンデザインを追求する。

AIを賢く活用し、人間の創造性や判断力と組み合わせることで、あなたのPinterest活動は間違いなく進化します。ぜひ、この記事を参考に、AIとのより良い共創関係を築き、Pinterestでの成功を目指してください。

私の成功例もご紹介します。これはchatGPTだけ作成したAI画像ですが、AIラベルも付与されず、Pinterest公式に保存されたピンです。(つまり、高品質の画像とみなされた結果です)。

上記のトレンドキーワードもうまくPinterestタイトルに組み入れたため、1ヶ月でインプレッションが425、保存が2、クリック数13というなかなか伸びの良いピンになりました。

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